2010年12月18日土曜日

引退撤回を正式表明=「国益に資する行動したい」―鳩山前首相 (時事通信) - Yahoo!ニュース

引退撤回を正式表明=「国益に資する行動したい」―鳩山前首相 (時事通信) - Yahoo!ニュース

おぼっちゃんは、やっぱりだめなんだね。

口先だけ・・・という男は、それはいっぱいいる。鳩山だけに限ったことではない。でも、日本に多くいる口先だけ男は、それが社会的には褒められたものではないことは自覚しているように思われる。すなわち、口先だけで結果が伴わないということは強い非難を浴びることであり、それでもなおものを言うということはそれを覚悟した上で発言しているということであり、それに結果が伴う自信を有するものであろうとみなされる。それは別に日本に限ったことではないし、口先だけ男というのはそのような社会的合意を利用して、わざわざ言うからには正しかろうと信頼させ、結果責任について周到にごまかす能力を有した人間たちのことであろう。

鳩山由紀夫前首相の場合、口先だけで世界第二位の経済大国の指導を行い、ほとんど何等の成果も遺さず自滅し、あまつさえ総理大臣退任後の身の振り方に関してまでも口先だけだった。どうやら、日本にもその他大勢いる口先だけ男とこの人の違いは、この人は口先だけで内容が伴っていないということに対してほとんど何の罪悪感もいだいていないようにみえるという点にある。

なぜそのような人格が形成されたのか。それについてはいくつもの仮説が挙げられるだろうけども、僕が普通に考えた仮説は、おぼっちゃんとして大人になっていないからということだ。なんであそこまで口先だけなんだろう?「ママ、僕こんなこと考えてるよー!!」と言ってほめてもらうためだ。これは、別に誰であっても通過することで子供時代は別にこれでよい。しかしみなそこからオトナになるものだ。大人になると、「それで?結果はどうなの?」というツッコミを食らう。口先だけでは誰も褒めてなどくれないし・・・そもそも「褒めてもらう」ということが人生の目的ではなくなる。

だが、鳩山の行動は今も、だれか、おそらく母親と、沖縄、もちろんネトウヨの言うことは一概に否定できず、中韓を含む戦後に日本を批難している国々、あとは国際世論か?これらから褒めてもらうために行動しているように見える。CO2 25%削減します!(EU、環境団体)「えらいねー」沖縄の米軍基地返還します!沖縄「すごいねー」。そして指導者として何が問題だったかというと、彼の最大の目的はこうやって言った時点で褒めてもらうことそのものであり、褒められた後それを実現することではなかった。大人の社会では、これを実現することで初めて本当の賞賛が得られる。ところが彼は何一つ実現できなかったので、激しく批判されるのは当然のことだ。ところが本人はそれをまったく理解していない。それで、「日本人は足を引っ張り合うので私も引き摺り下ろされた」などという発言が出て来る。「自分は正しく褒められることを言ったのになんでみんな非難するの?」というわけだ。大人の社会では言うだけでは評価にならないということを、本人が根本的に理解していないのだろう。

だから口先だけで、あれほど重要な意思表示をくつがえす。言い訳を論理的に言えればママは許してくれるからだ。鳩山の頭の中からママがいなくなれば、最も国益に資するのは鳩山由紀夫が政界引退することであると気づくだろう。

菅さん、たしかにじゅうぶん有能ではなさそうだが、しかし僕はそこまで嫌いじゃない。こんな愚か者のあとに首相やらされるのはかわいそうだな。

2010年12月16日木曜日

当の農水省カヤの外、上告断念に衝撃…諫早開門 (読売新聞) - Yahoo!ニュース

当の農水省カヤの外、上告断念に衝撃…諫早開門 (読売新聞) - Yahoo!ニュース

これはよかったんじゃないの。菅さんがやりたかったことっていうのはこういうことだよね。

でも、日本国の総理大臣ってのはこの程度の問題を扱う職じゃなかったってわけだ。宇宙人鳩山のときはとにかく(もう忘れたい)、市民運動・消費者運動の専門家で左翼である菅直人が総理大臣職でここまでつまづいたということが、彼らの国政での限界を示したのは確かだけど、こういう問題だってその地方の人にとっては重要だ。今回の決定がどういう帰結をもたらすかはわからない。でもそこに住んでいる人がその人達で決めて良いこともあるだろう。大体将来なんて100%の予測は不可能なので、官僚がいくら優秀だからって100%正しいかどうかはなにもわからない。だとするなら住民の話は、聞ける範囲なら聞くしかない。そして米軍基地のような問題は国際社会でよほどうまく立ち回らないとできないことで(無能でそれができずに踊っていた人はいたけど)、諫早とかは日本の政治家だけで片付けることのできる話だ。だったら政権交代の象徴としてこんなことはやったらいい。それで何か重大なダメージがある?なら次民主党を選ばなければいいだけだ。

結局のところこういうのをもう国がやるのをやめるしかないね。やっぱり地方分権だ。そうすれば、菅直人や左翼の運動家が重大な関心を向けるようなことはそもそも地方自治の問題であることが多くなるような気がする。彼らの多くは国政や国際情勢にほとんど興味がなかったっていうのが菅直人政権の失敗じゃないですかね。

ま、鳩山政権の失敗はそんなレベルではなく、夢想家を政治指導者にしてはいけないってことだったけど。民主主義が機能し、彼を早めにやめさせることができた日本国民を褒めてもらいたいほどだ。

2010年12月13日月曜日

Togetter - 「NHKスペシャル 『世界ゲーム革命』・・・加藤登紀子@TokikoKato女史がみた、日本のゲーム業界事情 ジブリもでるよ!」

Togetter - 「NHKスペシャル 『世界ゲーム革命』・・・加藤登紀子@TokikoKato女史がみた、日本のゲーム業界事情 ジブリもでるよ!」

パリから見ました。面白かった。

個人的に面白かったのはゲーム評価会社エンザイムの案内の人がフランス英語だったことかな・・・あと依頼したゲーム会社もフランスっぽかったし。日本も、アメリカスゲー、かねもってるなあっていってもそれは当たり前ってことにしないと。だってアメリカにいるのはアメリカ人じゃない、世界の人々なんだから。もちろん日本が世界で一番金もってた頃は違ったのかもしれないけど。少なくとも今はEUの一国程度よりは力を持っていることに満足しつつも、アメリカになる必要はないだろう。でもああやってみーんなフランス人もイタリア人も、英語でやりとりしてるのをネット住民が、自分たちに近い分野で見ることができたのはいい事だと思う。日本を恥じる必要はない。ただいたずらに愛国を叫んでも、それは結局国のためになんかならん。家にこもるな。外に出よ。そしてオタク、プログラマー達は、他の日本人よりも、海外には歓迎される人材なのではないのかなあ。

ところでかつてゲーム先進国だった日本が失速したというのが全体を通したテーマの一つだったけど、それをもたらしたのは日本経済の失速ではなく、携帯電話であることは明らかだと思う。ゲームは世界に進出し、経済の拡大並びに日本文化の輸出に役立っていたのに、それを衰えさせた携帯電話の方は、何もできなかった。当然その理由は、ゲームは完全に民間の産業だったのに対し、携帯電話はNTTがやっていたことがあるだろう。国家としてやるべきだったのは今からゲームを下支えしようなんてことじゃなくて、あのとき携帯業界に、ゲームと同じように外に出ろと言うことだったのだろうけど。まあ日本の官僚って、実際のところこれまでのほとんど全てで選択を間違えてきたんじゃないかと僕は思う。

しかし他の様々な業種と違って、中国人をみなかったなあ。なんでだろう。

まあ専門外から適当なこと言ってるだけですけどね。

2010年12月12日日曜日

とりのまるやき 小泉元総理 国会議員約10人と懇談 審議は「全部テレビで見ている」、大連立は「応じるべきではない」

とりのまるやき 小泉元総理 国会議員約10人と懇談 審議は「全部テレビで見ている」、大連立は「応じるべきではない」

昔から小泉純一郎大ファンの僕ですが、お陰さまで民主党政権が小泉人気をぶり返してくれているようで。ありがたや。うれしい。大好きなんです。ところで僕がいちばん気に入ったのはこいつだ。

[36890] 俺は小泉大っ嫌いだけど、政治家として優秀なのは間違いない。

それだ、一番重要なのはそこだ。気に入った。嫌いでいいんだ。自民党と民主党のどっちかで、好きか嫌いかはあるだろう。それでいいんだ。民主党的な左翼的政策が必ずしも悪くはない。むしろヨーロッパでは主流であるほどだ。正解は、21世紀現在ではまだわかっていないんだから。だが民主党は、悲しいほど政治家が無能だった、とくに前首相。政権を取るまで、政権獲得後にどう振舞うかのトレーニングをしていなかった。郵政相時代、クラシックを聞いて戦略を練っていた小泉との大きな違いだ。準備の違いだ。民主党を馬鹿にして喜んでいるネット住民も多いが、さすがにちょっと違う。政権党を攻撃するあまり、自分が政権党になって何をするか、まるで考えてこなかった。アタマが悪いんじゃない。覚悟が足りなかったんだ。

好き嫌いとは関係なくその政治家の能力を評価するというのは、マスコミが全くできていないことだ。戦前からずーーっとできていないことだ。しかしこういう意見が出てくる。これは政権交代の大きな効果だ。素晴らしい。日本はきっとよくなる。

2010年12月11日土曜日

Cocco/歌詞:強く儚い者たち/うたまっぷ歌詞無料検索

Cocco/歌詞:強く儚い者たち/うたまっぷ歌詞無料検索

昔、Coccoがとても好きなときがあった。あのときはなぜか住んでいたアパートがケーブルテレビを契約していて、スペースシャワーTVでこの歌を聞いた、というか見た。空想的な歌で、雲ひとつない青空と深く青い海に漕ぎ出でる船、その裏に横たわる闇のイメージが頭に浮かんだ。こんな歌は他にないように感じた。特に何かを訴えるでもない、何かの美しさを歌いあげるでもない。まっぼくはあまり歌は知らないんだけど。でも宇多田ヒカルが出た時も、椎名林檎が出た時も、この日本人アーティストはじつはアメリカのなになにのパクりだ・・・と言っていた友人も、 Coccoに対してはなにも言わなかった。だいたいメロディに何か飛び上がるような新鮮があるとかじゃない。Coccoの素晴らしいのはただ単に歌詞にある。と言っても書き下した詩として、世の中に残るかというとそれほどの素晴らしさではないけど、あの時代に生まれてきて表に出てきた歌としては優れていた。ただ思春期の女性があるまったりとした一日に、ふと頭に思い浮かべる耽美的な空想だと感じた。特に不健康には思わなかったな。

それからファーストアルバムのブーゲンビリアを借りてみて聞いた。こちらにはわりと病的な歌もあった。だけど、遺書という歌があった。信じられないくらい美しい歌だった。強く儚い者たちからはわからなかったけど、医学生だった僕は、ブーゲンビリアを聞いた後、これは精神分裂病のなりはじめか、境界型人格障害のどちらかだろうなぁと思った。芸術家としては理想的だと思ったものだ。今となってはそんな、専門外にくちだすような評価なんてしないけど(間違いが多いことがわかってるけど)、何かを知り始めた学生というのはそうやって全能感に浸るものだね。

そのあとの歌は、聞いてはいたし悪くない歌もあったけど、最初に感じた、特に遺書に感じた衝撃をもう一度感じることはなかった。ライブの時は裸足で歌うらしいというウワサがあって、実際ミュージックステーションで裸足で歌ったことがあったと思う。まあ上のようになまくら精神科的診断を下していたので、特に驚きはしなかった。そのうちCoccoは表舞台からいなくなった。治療目的だろうかなと思った。

戻ってきたCoccoは、以前と違っていた。表情は明るいし、靴も履いている。そしておとなになっている。境界型だったのかな。その中では非常にうまく克服した人だとも思える。幸せになってよかった。でも僕は遺書が一番好きかもしれない。

2010年12月10日金曜日

COP16:閣僚級会合が開幕 通じぬ日本の道理 - 毎日jp(毎日新聞)

COP16:閣僚級会合が開幕 通じぬ日本の道理 - 毎日jp(毎日新聞)

・・・という毎日さんの論説があったわけだが、日本の道理は通じた。COP16は決定を先送りし、文面には日本への配慮が含まれる予定。毎日は先を読めなかったのか?いや、そうじゃない。毎日はこの記事で、「今日本なんか恥ずかしい立場に追い込まれてますよ!」って言ったのだ。ただそれだけだった。

この記事嫌いだ。この記事を意訳すると、「ねー、国民のみなさんねー??政府はばかでしょうー。官僚はいつも失敗ばかりしてるでしょうー。もうー、僕達新聞はあれほど言ってるのにちゃんとしないから。ねー?だめだねー、日本政府、ねー?僕達ちゃんと見てるのに、だめだよねー?国民のみなさんどう思うー?いっつも僕達新聞と国民の皆さんで、政府のやることにためいきばっかりついちゃうよねえ。恥ずかしいよねえ。ねー??」という感じ。

実際のところ欧米でのディスカッションに参加していると、ある時点で形勢不利な参加者があとから盛り返すなんてことはよくある。重要なのは「まわりを見てるとこの道理つうじないかもなあ・・・ぶるぶる・・・」なんてことを言わず、自分の信念に沿って主張することだ。今回の日本政府の姿勢はそうだった。だいたい環境省ってよくやってると思う。この省は、僕は好きだ。

頭悪くないことはわかる。よく調べているのも分かる。でも明日への提言がまるでない。過去と現在の分析はあるが、先の見えない未来に対する優れた分析と予測がない。

提言をすると、失敗することがあるからだ。こうすればうまくいくと、100%わかりきっていることしか書かないでいいのならそれは楽だ。でもそんなやつらが高給を食んでジャーナリストなんていう素晴らしい肩書きをもつなんていうことが許されるものか。毎日新聞は毎日やじ馬とでも名前を代えたらどうだろう。

16才のハッカーを逮捕、ウィキリークス問題に関連か=オランダ司法当局 (ウォール・ストリート・ジャーナル) - Yahoo!ニュース

16才のハッカーを逮捕、ウィキリークス問題に関連か=オランダ司法当局 (ウォール・ストリート・ジャーナル) - Yahoo!ニュース

ほら捕まったよ。こんなことのために人生を棒にふるなんて。それともオランダでは前科とかあまり就職に関係ないのか?そんなことないよな・・・

国の機密情報をばらされてまずいのは中国やロシア、北朝鮮、イランとかでしょう。今回のアメリカの機密暴露は僕は一切支持しない。それは世界を不安定化させるだけじゃないか。あと日本人にとっての特異的問題は、アメリカが弱くなるのはすなわち中国が強くなるということを意味する点だ。しかも中国のグレートファイアーウォールの存在の意義を認めてしまうじゃないか。少なくともこれまでに公開された範囲では、何も面白いことはなかった。ただイエロージャーナリズムが面白がってるだけだ。

「「マフィア国家」にプーチン激怒 WikiLeaks 新たな米外交官発言暴露」:イザ!

「「マフィア国家」にプーチン激怒 WikiLeaks 新たな米外交官発言暴露」:イザ!

これもまた、別にわかりきっていたこと。わかっていなかったとしても、誰もロシアのマフィア化を止められるわけもない。WikiLeaksからなにか世界に貢献するものが今後出てくることがあるのか?

2010年12月9日木曜日

分子神経科学・統合生理学 公式ブログ : 基礎研究で成果を上げるのは「先進国」としての責任

分子神経科学・統合生理学 公式ブログ : 基礎研究で成果を上げるのは「先進国」としての責任

書かれていることはまったく同意だ。欧米においては普遍的な考え方だから特に説明は要らない感じはある。しかし日本では説明しなくてはならない。まあこれだけで科学研究にとっては相当な痛手だ。もとよりハンデを背負っている。

ブログへの一つ目のコメントがひどすぎる。いきなり、本文が最初に飲み込んでいるはずのこと、つまり基礎研究はお金にならない、お金配るべき・・・と主張している。いやそれ本文の一番最初に書いてるけど・・・それでもなお基礎研究を志向する理由を述べた文章だと思うんだけど。

こういった読解力のない人間というのはいるわけで、別に日本人全員素晴らしく頭良くなって、他人の文章ちゃんと読んでから反駁しろとは言ってない。ただそういう人間は口出さないで欲しいのだ、正直。だってどうしようもないじゃない。知的に劣った人間が、知的に優れた人間につっかかって、知的に優れた人間がそれに一生懸命対処したなら、彼が本来なすべき仕事に割くべき時間が失われる。

愚かなものが優れたものを攻め立て、圧倒し、黙らせる。実際日本ではよく起こっていることだと思う。もちろん優秀な軍人に任せ切りにしちゃったら太平洋戦争に負けるわ、優秀な官僚に任せ切りにしちゃったらバブル崩壊するわ、国民のみなさんが「優秀」なる人間なんかこれっぽっちも信頼しなくなっちゃってもしょうがないとは思う。だからって、愚かな人間の意見をなんでも通せばいいってもんじゃない。なんでもかんでも、上記のような読解力のかけらもない意見を恥ずかしげもなく主張できるようではいかんと思うのだ。

欧米でも同じでは?と思われるかもしれない。僕もそう思っていた。どこに違いがあるのだろう。僕は今フランスにいる。国の財源が乏しくなったので年金支給年齢を引き上げるというサルコジの政策がある。サルコジもあまり評判のいい政治家ではないが、しかしこの法案についてはしょうがないだろう。今は金融危機で、いずれにせよ財源が底を付けば将来払えなくなる。一方、労働者が大規模なデモを行った。まあ見方は色々あろうがこれもしょうがないだろう。彼らにとっては人生がかかっている。老後の生活がかかっている。彼らは意見を主張する権利がある。しかし国家としては?フランス国家、フランス人が、今も、将来も、幸せで在り続けるためには?・・・そりゃない袖振れないんだからサルコジの政策を通すしかないだろう。国民は激しくデモを行った。しかし議会は法案を通し、大統領は署名した。立派なことだと僕は思った。知的に劣った人たちというのはいる。そういう人たちが将来を見通したり、国家、国民全体に責任をもつような判断をできないのはしょうがない。だが、そこがしょうがないことと、最終的な決定にそれを取り入れるかどうかというのはまったく別問題なのだ。最終決定は、知性によってなされるべきである。そうでなければ国家は、人類は滅亡する。しかしその見返りとして高貴な地位にある人間たちが果たすべき義務、それがNoblesse obligeである。

アメリカも同じだ。こっちは反対の理由はよくわかんないんだけど、国民皆保険に対する強い反対があった。しかしオバマは信念のもと、法案を成立させた。

これが政治である。これが民主主義国家である。民主主義には二段階の多数決がある。国民が政治家を選ぶ多数決、そして政治家が法案を採否する多数決。なぜ?それは、優れたものも劣ったものも混在するが基本的には知性の高い人間の割合は非常に少ない「全国民」によって法案を見てしまったら、すぐにでも衆愚政治になるからだろう。そういうふうにギリシャの哲人は言っている。「国会議員」なる優秀な人間からなる集団をまず選び、そしてその優秀な人間たちがその知性を持って法案を採決する・・・なんで日本がそうなってないのか(政治家が無能)についてはいくらでも話すことはあろうが、まあ理念としてはこういうことのはずだ。だから、上記フランスなど特にそうだったが、現時点で国民の多数が(圧倒的多数でない限り)反対に回ったとしても、その知性を求められて選出された国会議員たちは、自らの判断のもと法律を通していいはずだ。そうでなければ衆愚政治だ。それが日本の姿だと、そして根本的な日本の衰退の理由だと思っている。

たとえば経済はどうするか?農業はどうする?公務員を削減するにはどうすれば???・・・政治家は、もちろん国民の意見を反映する、国民の代表だ。しかし時には、みずからの高い知性のもと、国民の望んでいないことを毅然と成し遂げなければいけないこともあるはずだ。そしてそういった権利をもたらされる政治家は、あとでnoblesse obligeを果たせばよい。NPOに寄付しても、世界平和に貢献しても、なんでもいい。今の政治家のように、国民の顔色を常に伺いながら、国際社会にはついぞ貢献せずぽっくり死んでしまうような者たち、nobleのかけらも感じ無いような人間たちでなければ、なんでもいいと僕は思います。

スウェーデン当局等に報復攻撃か、創設者逮捕で (読売新聞) - Yahoo!ニュース

スウェーデン当局等に報復攻撃か、創設者逮捕で (読売新聞) - Yahoo!ニュース

しかし報復に燃える気持ちはわかるが、DDoSってバレたら結構な罰金くらってなかったっけ??この程度のことで人生棒にふらなくてもなあ。

この程度のことっていうのは、今のアメリカの内情を暴露したからって何があるの?ってことだ。これがアフガン、イラク戦争中とかならそれは大義があっただろう。中南米にCIAが大規模に介入していたと言われる時期でも、ベトナム戦争中でもなんでもいい。アメリカが何を考えて何を隠そうとしているのか、知る価値のある時期はある。しかし今ではない。今のアメリカからなにを暴露したい?金融危機でアップアップのアメリカが、何を隠そうとしている?オバマが不正に大統領にでもなったか?弱者から搾取しようとでもしているか?戦争でもしかけようとしているか?そもそもこれだけの内部情報を暴露できちゃったということそれ自体が、それらの情報が今アメリカにとって重要ではなくて、セキュリティを下げてしまっていたことにあるだろう。Newsweekの言うとおり、これらの情報が暴露されて外交官はembarrassingだろう。それだけ。いろいろ外交官の配置換えをしなくてはならなくて、アメリカ政府はカネを使うだろう。それらの金の一部は貧困層にばらまくために使いたかったけど、使えなくなるだろう。貧困層にばらまいたお金はアメリカ経済を回し、世界経済を回すだろうがそうはならなくなるだろう。お金をばらまけなかったために死ぬ貧困層の人間もいるかも知れない。世界にお金が回らなかったので、死ぬアジアの貧困者がいるかもしれない。それだけ。それだけだよ。なんなんだよ。アホか。

オバマは明らかに、アメリカ一般からははるかに左寄りの政治家で、戦争はしたくないし所得は再分配したい。しかし保守的なアメリカ国民やティーパーティ的なポピュリストから反発をうけている。そして、世界に迷惑をかけるアメリカの行為はいつも保守やポピュリズムから起こっている。別にそれが悪いと言ってるんじゃない。だがジュリアン・アサンジのような無政府主義者が攻撃したいのは左派政権なのか?それで何を得るのか?・・・今のアメリカ政府を攻撃したら何が起こる?今の政府を統括しているリベラル勢力に打撃を与え、アサンジ達が嫌いな強権主義者、ネオコン、あるいはバカのペイリンのポピュリズムがアメリカを動かすようになるだけじゃないか。

何がしたい?

何ができる?

何もない。シー・シェパードと同じだ。手段のためには目的を選ばない者たちだ。シー・シェパードが捕鯨船に乗る野蛮人を狩りに行って楽しむように、彼らも秘密組織から世界最高の権力に恥をかかせるのを楽しんでいるだけ。他には何も無い。これらの事象は、西欧社会の没落を表しているのかもしれない。

2010年12月8日水曜日

高検に証拠確認専門官 特捜取り調べ一部可視化へ (産経新聞) - Yahoo!ニュース

高検に証拠確認専門官 特捜取り調べ一部可視化へ (産経新聞) - Yahoo!ニュース

ちょっとやっぱり数週遅れなんじゃないだろうか。まあそこから踏み込んではくれたわけだけど。

特捜部の人間が「真相解明が難しくなる」から反対、と言っているようなのだが、この世の中に唯一絶対の真相があるなんて、未だに信じているのか。反省が足りなさすぎる。リクルート事件の真相はなんなのか。ライブドア事件の真相はなんなのか。それらにおいて真相らしきものは提示されているが、それは特捜部が優秀かつ正直であるという前提のもとでのみ成立する。実際特捜部の言う「郵便不正の真相」は完璧に崩壊したではないか。検察官の正当性が失墜した現在、これらの「真相」を支えるものは証拠しかない。そしてその証拠の信頼性を向上させようというのが今回の最高検の新たな方針であるというのに、それに反対するというのは、特捜部はバカなのか、わかっていっているのか。後者だったらもはや彼らは正義を希求するという当初の目標を忘れた、自己保身に走る醜い役人であろう。でも多分前者だと思う(バカのほう)。

検察官が考えたストーリーや無理やり吐かせた供述よりも、証拠を重視するというのは、別に検察官が無能だとかそういう意味ではない。自由主義が浸透し、社会が進歩して、必ず徐々に起こってくる現象だ。例えば300年前、お奉行さまが「これは真相」と言えばそれが真相だったはずだ。今から考えるとバカバカしい。だが結局現在の日本の検察官がやっているのはこれと同じこと。むかしお医者様が「あなたはこういう病気でこういう治療が必要」と言ったらハイそうですかと納得していただろう。今は違う、エビデンスを重視し納得行くまで説明してインフォームド・コンセントをとらなければならない。検察官も全く一緒なのだ。なにも不思議なことはない。

人類が自由主義を求めて進歩すると、これらの特権はことごとく剥ぎ取られる。自由主義を求めないなら、将軍様を頂点にいただきたいというなら、検察官の無謬の権威も保たれるだろう。そして多分特捜部辺りの兵隊たちはわかっていないが、最高検などのエリートはこのことを理解している。理解していてなおのこと検察官神話を維持しようとするのが今回の方策なのではなかろうか。それは意識的にやっているのか、無意識に組織防衛として行っているのかはわからない。

しかしいずれすべて瓦解する。「検察官がこういった」ことと「被害者がこういった」ことの価値は等価になる。そのとき裁判を決するのは重み付けされた客観的証拠と、そこから導かれる結論だ。

そうなるとこれまで特捜部がクロだと思ってそのまんまクロ認定されていたようなことの一部は、証拠不十分で有罪にしきれないものもでてくるだろう。だがそれはしょうがない。人間が全能ではないという当たり前の事実の帰結に過ぎない。そしてそのような事実すらもあけっぴろげに暴露してしまう、それが進んだ自由主義のかたちなのだ。この国が北朝鮮や中国ではないということの雄弁な証明なのだ。

ちなみにいうと客観的証拠の一つに統計が入るとなおよい。これはアメリカではもう行われているはず。0か1か、モノがあるかないか、言ったかどうか、ではない。事実をもとに統計学的に、ある程度の危険度のもとで下される判断だ。例えば昔山形浩生が訳した本で、看護婦が患者を殺そうとしたかどうかについて、一般的看護婦の行動と当該看護婦の行動とをある点において測定し(病室訪問回数だったか?)、当該看護婦のそれが統計学的に有意に多いというのが有罪判決の決定打になったというものがあった。

今の日本はすべてをバカに合わせる。この風潮のもとでは統計解析を裁判員が判断するなど難しいかもしれない。だが日本もかつては知性を重んじ、努力を尊ぶ民族だったはずだ。やろうと思えばできる。必要なのは今に安住せず、よりよいものを求める姿勢だろう。